南葛城山、ヒザ爆弾を抱えての登山

まこっさん

2010年02月24日 23:59

今日は、和泉山脈最高峰の南葛城山(922m)に単独で登ってきた。
山と高原地図によると、南葛城山はその原生林の山と谷の美しさから憧憬の念を抱く岳人も多いらしい。

マイカーで滝畑ダムの駐車場まで行き、車を置けるので交通の便は非常に良い。

ところで今日は、絶好の登山日和だ。
暖かいし、空は雲1つ無い青空が広がっていた。

これで左膝が痛くならなければ最高の登山となりそうなのだが・・・。





滝畑ダムに差しかかったところで、あんまり景色がキレイだったので車から降りて写真を1枚。






さて、車を降りて、駐車場の公衆トイレのすぐ横にある坂道が登山道の入り口である。
ここからダイトレ「岩湧山コース」に入り、千石谷林道に出合ってから林道を行く。

林道歩道の分岐で右に行き、橋を渡ってからしばらくは急峻な坂を上る。
途中、関電の鉄塔があり、ここでまた写真を1枚。






ここからまた急な上り坂が続き、この時すでに膝は痛みだしていて先が思いやられた。

しかしここで、膝があまり痛くならない良い方法を思いついた。

左足が地面に着くときに、膝のあたりの筋肉にグッと力を入れるとそんなに痛く感じないのである。
なんか、骨に頼らず筋肉で膝の骨を浮かしているような気がする。

これはイイぞ!と思いながらも、それでも慎重に、まるで猫のようにゆっくり歩いていくと、そのうちヤセ尾根になってきた。

さらにしばらく行き、あたりがササヤブで茂ってくると、空が広く開けてきた。
このあたりは2002年に不法伐採され、それまであった原生林が無くなってしまったらしい。






木漏れ日が降り注ぐ。
昔はもっと原生林が生い茂っていたのだろう。






しばらく笹をかき分けながら進んで行くと、ほどなく小屋が現れた。
ここまでずっと自然の中を歩いてきて、いきなり建造物が現れたのでちょっと変な感じだった。

この場所が、高野口への峠越えである一本杉である。






小屋に立てられている看板。






このすぐ西が南葛城山頂(922m)で、展望は望めないが、広大な笹原にスギ大木がそびえていて実に爽快だ。

山頂の様子






ちょっと遅めの昼食である。






アンパンにこれをたっぷり塗って食べると最高。
こんなモン、下界では甘ったるくてとても食べられないが、ヤマではめちゃくちゃ美味く感じるのはなんでやろ?

この練乳が、けっこうヤマではスグレモノだったりする。
砂糖とクリームの替わりにコーヒーに入れればウマイし、万が一の時のための非常食にもなるのだ。


さて、帰りはルートを北尾根に取り、直下降する。
途中、尾根からの景色も爽快だ。






しかし、ここでトラブルが。
急な下り坂に差しかかると、それまで調子の良かった左膝がズキンズキンと痛み出した。

思いっきり左膝の筋肉に力を入れながら歩いても、膝を曲げる時に突き刺すような痛みが走る。
とにかく辛かったので、登りよりも遅いくらいのスピードで、ダブルストックで思いっきり踏ん張りながら下った。

あんまり踏ん張るものだから、超スローペースの下りであるにもかかわらず、汗がポタポタと落ちてくる。

通常1時間で下れるところを1時間20分ほどかけ、ようやく千石谷林道に降り立ってホッとした。






ここからはほぼ平坦な道だが、こういった道では膝は全く痛くならない。
さっきまでの痛みがウソのように無くなり、走れるくらいである。

そしてこの林道を300mほど下ったところに、本日最後の見所である滝畑48滝の名瀑・大滝がある。






ここまでが全く水気の無い山行だっただけに、このタイミングで滝を拝むと本当に癒される。
ホント、素晴らしいコースやね。

そして、駐車場へと降りる最後の下り坂を歩くと、また膝が痛み出した。
一体どうなってるんやろ、この膝は?


でも、膝通持ちでもナントカ登山できるということがわかり、少し希望が持てた。
それと、膝が痛くなってもあまりナーバスにならずに、逆にいじめるくらいの方がそのあと調子良くなることもわかったし、収穫あったな。

昨日買ったワコールのCW-Xも効いとるんかもしれへんケドね。




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