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2011年04月02日

六甲、西山谷を沢登り

六甲で一番難しいといえばこの西山谷コースである。
数多い滝越えと堰堤越えの巻き道は、上流に向かうほど難易度が高くなる。
スタート地点は閑静な住宅街の渦森台から。
そのすぐ横にこんな秘境への入り口があるとは、いかにも六甲らしいではないかい?

スタート地点では、さっそく堰堤が待ち構えてるし。
あれはおそらく、第二堰堤だろう。

六甲、西山谷を沢登り






堰堤の横を通る巻き道から写真を撮る。

「なかなか風情があるじゃなーい」などと余裕をぶっこいていたが、
このあとウンザリするほど堰堤に行く手を阻まれるハメに・・・。

六甲、西山谷を沢登り






さっそく現れたよ、これは第三堰堤だな。
ここは右の崖を登ったっけかな?

六甲、西山谷を沢登り






堰堤を越えると、小滝群が連続する。

これはF3の滝で、けっこう幅があって、高さは約10m。
左の段状岩棚を登る。

六甲、西山谷を沢登り






このコースに標識などはなく、ある程度のルート・ファインディングの技術が必要。
テープも所々で貼ってはあるが、そんなにわかりやすいものではない。

沢筋は何度か途中で分岐していて迷いやすいので、出来れば「山と渓谷社」の六甲本などで
遡行ルートが書かれたものをコピーして持っていくことをオススメする。

僕も最初にこのコースに一人で来たときは少し迷い、ちょっとビビった。

六甲、西山谷を沢登り






これがF5の「ふるさとの滝」。
水飲み場があるが、崖の直下なので危ないと思う。

この西山谷でもっとも注意しなければいけないのは落石で、過去に不幸な事故も起きている。
できればヘルメット着用が望ましいのだが。

六甲、西山谷を沢登り






今度は第五堰堤が立ちふさがる。

手前左側にガレ場があってここをよじ登るワケだが、奥の側が難しくて逆に面白いと言えるかもしれない。
ちなみに、自信が無い人は手前側から登ると良い。

六甲、西山谷を沢登り






個人的にはここが一番危ない箇所だと思う。

けっこう高度感もあって、崩壊しかけの山肌は信用できないし、ロープはボロボロでこれも信用できない。
木を掴んで確かめながら、確実に登っていく必要がある。

六甲、西山谷を沢登り






そしてこの谷最大のF7西山大滝(約20m)である。
左側の岩肌はかなりの高度感があり、間違っても足を滑らせたりはできない。

六甲、西山谷を沢登り






で、これが有名なオーバーハングの板状の岩。

初めて来たときはコイツを乗り越えるのにけっこう苦戦したが、この日は余裕でいけた。
これもクライミング・ジムの効果か?

ちなみに無理にこの岩を乗り越える必要はなく、すぐ右側にもっと楽なルートはある。

六甲、西山谷を沢登り






第四堰堤を越え、F10二条の滝。

六甲、西山谷を沢登り






そして第六堰堤の上で休憩することに。

ここまでで人に会ったのは一人だけだ。
踏み跡はあったから、僕の前に誰かが今日、このルートを通ったんだろう。

六甲、西山谷を沢登り






ジェットボイルで湯を沸かし、カップラーメンとコーヒーを飲む。
ラーメン&コーヒーなんて、お店じゃ食べられない組み合わせだな。

六甲、西山谷を沢登り






ここから暫くのあいだは山道を辿っていく。
谷筋からは少し離れるので、迷いやすいところでもある。

六甲、西山谷を沢登り






しばらく歩くとレンガ色の堰堤にぶつかる。
真ん中に隙間が空いているが、ここは通らずに東側の谷へ取り返す。

六甲、西山谷を沢登り






F14ソーメンの滝。
右の山腹に巻き道があるが、この滝くらいは直登しようと思い、比較的登りやすい左側から登った。

六甲、西山谷を沢登り






そしてF17愛情の滝。
右側の手前にある崖状の斜面を、ロープを頼りに擦り上がる。

このポイントがこのコースのラストトライとなる。

六甲、西山谷を沢登り






あなた一筋に・・・(笑)。

六甲、西山谷を沢登り





ここからは笹の道を踏み分け、しばらくするとサンライズ・ドライブウェイに出る。

ここまで人の気配の無い秘境を突破してきて、いきなり現れるマンション。
うーん、六甲だなあ・・・。

六甲、西山谷を沢登り







下山路は天狗岩南尾根を選択。
天狗岩からの景色は格別で、神戸の港町を一望できる。

六甲、西山谷を沢登り






都会とヤマが奇妙に共存している街は、全国的に見ても神戸くらいではないだろうか?

六甲といえばクライミングのメッカでもあり、また六甲を北側に越えれば有馬温泉街なんかも
あったりして、まるでこの街全体が天然のレジャー・ランドのようである。

六甲、西山谷を沢登り



ちなみにこのコースは、下りに六甲ケーブルを利用することも可能だ。

登りで命懸けの崖登りを堪能したあと、カップルがいちゃつくケーブル内で、
泥と汗にまみれた体に白い視線を向けられる覚悟があればの話だが。




タグ :西山谷

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