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2012年11月05日

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた

昨日は、大杉谷渓谷を一人で歩いてきた。
三重県側からのコースなのだが、ここの登山口は自宅から130km以上もあって、運転だけで疲れてしまった。
大杉谷は近畿の秘境と呼ばれており、黒部峡谷、清津渓谷とともに日本三大渓谷、そして日本の秘境百選の一つに
あげられている。


そして今回歩いたのは、日本の滝百選の一つである七つ釜滝までを往復するコースだ。

2004年の台風の災害でずっと復旧作業が続いていたが、今年ようやく七つ釜滝までの登山道が開通したというので、
一度歩いてみたかったのである。



林道の終点にある宮川第三発電所の手前に車を置く。

午前8時頃には、すでに20台ほどの車が置いてあった。
前日が土曜日だったので、たぶんみんな「桃の木山の家」に泊りで来てるんだろう。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






登山道入り口のゲートを入ると、いきなりワイルドな道が現れる。
エメラルドグリーン色に輝く宮川が綺麗だが、この道ちょっとコワい。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






すでに車の運転だけで体力を消耗してしまっている僕は、いきなり休憩タイムを取ることに。
そして河原に下りて、山下清のようにおにぎりを食う。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






谷に架かる吊り橋。
このコースにはこんな吊り橋が複数ある。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






左上に登山客の団体さんが写っていて、渓谷のスケールのデカさがよくわかる。
渓谷に沿ったこんなコースを、延々と歩いていくワケだ。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






岩のトンネル。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






そして、このコースで一番美しいと思ったポイントがココ。
ニコニコ滝が奥に見える。

写真を撮っているオジサンを、うしろから撮った。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






そしてこれが、至近距離からのニコニコ滝。
写真を撮っているオジサンを、うしろから撮る。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






ニコニコ滝を正面に見ることが出来る休憩所。
数人の登山客で賑わっていた。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






また吊り橋が現れる。
この吊り橋では、過去に一度事故が起きている。

当時、一人しか渡ってはいけないと注意書きがあるところを8人で渡ったところ、ケーブルの一本が切断されたらしい。
当時は老朽化していて危険な状態だったのだろうが、たった8人で落ちる橋もイヤだな。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






大杉谷の看板の前でちょっと休憩。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた







桃の木山の家に到着。
この日は日曜日だったせいか、泊り客はほとんどいないようだった。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた






小屋からさらに先を進み、七つ釜滝を目指して歩く。
そして、マンガに出てくるようなワイルドな登山道は続く。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた







そして本日の目的地、七つ釜滝にようやく到着。
名瀑100選だけあって、見事な滝だ。

あの三段目の池で泳ぎたいと思った。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた








この先の登山道は、立ち入り禁止となっている。
この先の光滝の大崩落個所もぜひ見てみたいと思ったが、そこはマナーなので、ここまでとする。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた







そして、この場所でようやく昼飯に。
七つ釜滝を見ながら、一人で山下清のようにおにぎりを食う。

このおにぎり・・・う、うまいんだな。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた








このコースは片道約6kmのロングコースだが、高度を稼ぐような登山ではなく、6kmも歩いて300mほど
しか高度は稼げない。

ということは、行きが約4時間かかれば帰りも同じくらい時間がかかるということである。

なので、同じような景色の登山道を、往復8時間かけて一人で黙々と歩き続けるのはちょっと辛かった。
このコースは複数の人数で、泊りで来るのが楽しいだろう。



ほな帰りまーす。

大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた


タグ :大杉谷

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Posted by まこっさん at 14:07│Comments(9)台高山脈
この記事へのコメント
はじめまして突然のメールですがお許しください。

第三発電所手前までは今年初めに行きましたが、その先は未踏なんです。
12月に時間が取れそうなので、初心者だし一人だしで本当に「単独行動は可能か?」と不安になりいろいろと調べていたら辿り着きました。

今のところ知りたいと思っていたことはココでほぼ理解できました。
往復8時間はいいのですが、述べられているように長時間の単独(オマケに初心者)がやって良いことなのかどうかをまだ自問しています。

単独の初心者なら止めた方がいいでしょうかね?
 
Posted by たた at 2012年11月11日 15:10
たたさん、コメントありがとうございます!

このコースは危険な箇所はクサリが取り付けてあるので、
初心者の方でもそんなに危険ではないですし、スタミナさえ
あれば大丈夫だと思います。

ただ問題は、12月という季節です。
12月は「桃の木小屋」も営業を終えているでしょうし、他の登山客は
いないかも・・・?

あと心配なのは道の凍結で、場所によってはすべって落ちたら
命にかかわるところもあります。

夏から秋にかけてなら、ほとんど大丈夫なコースなんですが・・・。


だから「12月」という季節に初心者が単独で行くのはお勧めでき
ません。

もしそれでも12月にいくなら防寒対策と、あとは万が一、暴風雨に
なっても大丈夫 な対策は必要でしょう。
Posted by まこっさんまこっさん at 2012年11月12日 00:04
まこっさんお返事ありがとうございます。

12月といえば大台ケ原ドライブウェイが閉鎖となり、登山道もそれに準じるということが判りました。
ですので年が明けて暖かい時期に行きたいと思います。

なんか行けないとなると余計に「本当にダメなのか行ってみようか!」という気持ちにもなります。
まあ今年行ったのも3月で、ドライブウェイは通行不可状態だったのです。
なんか計ったように閉鎖期間中ばかりに訪れているようです。

チャンスは次回にということですが、ココでの情報は私には完璧なものとなりましたので、次回参加時へのおおきな足がかりになったのは真実です。

また覗きにきます。
本当にありがとうございました!
Posted by たた at 2012年11月14日 21:53
こんばんは!

いよいよ明日早朝に大杉谷へ同僚ら3名で向かいます。
皆初めて訪れるのですが、まこっさんのお言葉を信じて行ってきます!

寒くもなく雨もなさそうで取りあえずコンディションは「良」という感じです。
無事帰宅して再度カキコしますね!

1年がかりの壮大な計画なんだと自負しています
やっと念願の大杉谷へ!!!
Posted by たた at 2013年11月01日 19:51
おお~、たたさんじゃないですか!
1年ガマンして、ついに大杉谷に行くんですね!

3人で行くなら楽しいコースだと思います。
無事に楽しんでこられることを祈ってます。
Posted by まこっさん at 2013年11月02日 13:57
こんばんは、先ほど帰宅しました。

朝3時起床~同僚たちを迎えに行き~大杉谷~温泉~帰宅・・・・
21時間不眠&全行程(420キロ)完全運転手・・・・・
大杉谷では、お教えの通り丁度8時間で完了させました!

感想は、疲れましたが3000メートル級登山もする同僚も感激してましたね!
もちろん自身も大感激でして「訪ねられて、そして無事戻ってこれて大満足です」

まこっさんのブログから得たことは、今日の3人には影響大というか宝物となりました、ありがとうございました。

今シーズンはもう今月で行けなくなりますが、「来年また来たい」「次回は宿泊しよう」と話は弾むばかりでした!
自身の人生の中で、今日の大杉谷計画は明らかに足跡を残しました。
本当に素晴らしいことを教えていただいて感謝感謝です。
Posted by たた at 2013年11月03日 00:14
たたさん、おかえりなさい!
いやー、とにかく無事で何よりです。
でも420キロはスゴいですね~、まだ若い方なのかな?

そして同僚の方たちも満足ということで何よりです。
3000m級の山も素晴らしいでしょうが、大杉谷のような自然と緑の綺麗な山も格別だと思います。

もともと台高・大峰山系は沢で全国的に有名な地域で、他では見られないダイナミックな渓谷美が数多くあるので、他にもいろいろ調べて行ってみるのも良いと思いますよ。
Posted by まこっさん at 2013年11月03日 23:38
たたです

若くないです
1960年生まれです!!
孫2人居ます・・・・・

同僚は二人とも私よりは若いがクルマ所有していないので
また今回の計画も、一番若い奴には「11月2日に大杉谷に行くからな!」というような通告というか、来ないとぶっ飛ばすからなコトバでしたよ~

まあ気の置けない仲間内ですよ~

本当にここのHPにきて情報が得られて、そして1年で達成できたのはやはり性格か?
なんか、居ても立ってもいられない状況になるんですよね一度憧れることがおきると

最近は行動を起こすことが多くなってきています
元々あまり歩くとか走るとか、運動というモノはしなかったのですが、大杉谷については「これは憧れだけでは済ませられないな」と確信できたのが、まこっさんに巡り会えたからです!

ほんとうに感謝しています
そして、師匠と呼ばせていただきます!!
Posted by たた at 2013年11月08日 23:47
僕も1960年代生まれですが、たたさんの方が年上で、しかもお孫さんが2人もいらっしゃって、よほど人生の師匠ですよ!!

でも、まだ人生半分ほどしか生きてないのですから、お互い「思い立ったら即行動!」でいきたいですね~。
Posted by まこっさん at 2013年11月11日 02:13
 
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大杉谷渓谷の登山道を歩いてみた
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