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2010年05月22日

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る

昨日は天気も良かったし、山上ヶ岳(1719.2m)に登ってきた。
今でも女人禁制を守り、通称「大峰山」と呼ばれるこの山上ヶ岳は、男子が15歳になると必ず山上参りとして、「西の覗」などで修行をさせたという。
大峰大橋(清浄大橋)を渡り、発菩提心門をくぐる。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





これが女人結界で、ここからは男だけの世界となる。
なんかイヤやな、この響き。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





薄暗いスギ林を進む。

たまに人とすれ違うと、必ずその人は僕に「お参り?」と聞いてくる。
最初は「いえ」とか「ハイ」とか適当に答えていたのだが、あまりにも皆が同じコトを聞いてくるので、おかしいな?と思っていた。

後でわかったのだが、このヤマでは「こんにちは」の代わりに「おまいり~!」と言うらしい。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





しばらく登ると、一本松茶屋に着く。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




一本松茶屋の中。
無人である。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





このルートで唯一の水場である「お助け水」で水を補給。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





しばらく歩くと、世界遺産の「大峰奥駈道」と合流する。
この辺りは洞辻茶屋、陀羅助茶屋と賑やかな茶店が続く。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





中はやっぱり無人。
いつから営業するんだろ?

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





ここから気持ちのいい尾根道が続く。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





これが陀羅助茶屋か。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





中はこんな様子だ。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




茶屋の中を登山道が通っている。
なんか、ここを通ると自分がヤマにいることを忘れそう。

修験の山だっていうから、もっと殺伐とした雰囲気を想像していたのだが、なんだかけっこう俗っぽい。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





わらじ履替場である。
ここで道を左に取ると本格的な修行路に入る。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




いきなり鎖場が現れる。
いよいよこのヤマが本性を現すか?

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





鐘掛岩。
上の方は展望台になっている。

展望台までは岩場だが、登れないことはないゾ!
楽勝、楽勝!

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





と、展望台のところまで登ると、さらにそこから崖がそびえ立っていた。
まさかここは登らんだろ・・・と思っていたのだが・・・


なんと、鎖が垂れ下がっているではないか!?
ギョエー、ここも登るのか?

100人登ったら、1人くらいは落ちそうだ。
そして、看板には注意書きが・・・。

過去に何度か転落事故があったようで、ガイド無しでは登らないようにと警告がしてあった。
僕は恐る恐る登ったが、巻き道もちゃんとある。。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





鐘掛岩のテッペンは岩しかなく、祠が立ててあった。
手すりなどは無いので、足を滑らせて落ちたらタダでは済まない。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





でも、ここからの景色は素晴らしい。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





さて、いよいよ本日のハイライトである「西の覗」だ。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





この辺りは断崖絶壁の地形となっている。
この絶壁の先端から下を覗くというのが、修験道捨身行の1つである。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




鎖を握りしめ、恐る恐る下を覗いてみる。
むちゃくちゃ怖い!

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




頂上付近には、大峰山護持院の宿坊がある。
宿坊の中の1つを覗いてみる。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





大峰四門の最後、妙覚門をくぐると仏と1つの境地に入ったことになり、大峰山寺本堂に着く。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





本堂の様子。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





本堂正面の右手に緩やかな登り坂があり、それを登るとようやく山上ヶ岳の看板があった。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





山頂付近は気持ちのいい広場になっている。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





ここからの景色も素晴らしい。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




さて、帰りはレンゲ辻からレンゲ坂谷を下ることにする。

レンゲ辻で女人結界門を出た。
ようやく男だけの世界から開放されたワケだ。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る





あとはこの谷を下っていくだけ。

途中、道が不明瞭でわかりづらい箇所もあるが、道に迷っても心配はない。
地形図を見ると、たとえ道に迷っても谷沿いに下っていけば、必ずもとの道に戻れる筈だからだ。

女人禁制の山、山上ヶ岳を登る




この山上ヶ岳であるが、なかなか刺激的で面白かった。
駐車場から2時間半ほどで頂上まで登れるし、思ったよりも気軽に登れるヤマだ。

修験の山なのでもっと敷居が高そうだと思い込んでいたが、これはけっこうオススメである。
まあ、男しか登れないが・・・。





タグ :山上ヶ岳

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Posted by まこっさん at 22:39│Comments(3)大峰山脈
この記事へのコメント
まこっさん、

お初です。 私も去年の9月に息子と登りました。
西の覗きは怖かったですわ。

ブログを拝見して大和葛城山にこの土曜日に行ってきました。
北尾根ルート。結構きつかったです。 それと下山時間(10時)
には登ってこられる方が大勢いて大渋滞してました。。

またお邪魔します!!
Posted by かっさん at 2010年05月23日 21:37
かっさんさま

コメントありがとうございます。

ナント!大和葛城山、実は僕も同じ日に登ってきました!
同じく北尾根ルートです。

その日はとても暑くて、登山道は風も無く、汗がダラダラと出て体力を消耗しました。
下山時間10時ですか!早いですね!
その時間はまだ僕らは登ってました。
もしかしてすれ違ってたりして・・・。
Posted by まこっさんまこっさん at 2010年05月24日 15:06
まっこさん、

実は下山のときに少し休憩されているお二方を見たときに、もしやと思って
おりました。ブログ拝見したときの奥さまのバックパックが気になってまして(オスプレーのバック)、たぶんそうではないかとチラ見してたんです。

すれ違ってましたね。。。。

確かにその日は暑くて頂上でビールを飲んでしまいましたよ。

来週の日曜日は伊吹山に登るつもりです。もし今度すれ違った時は
お声をかけさせていただきますね。
Posted by かっさん at 2010年05月24日 17:17
 
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    コメント(3)