白屋の廃村巡りと、白屋岳
どこか適当な山に登ろうと思い登山地図を見ていたら、白屋岳(1176.9m)という山が目に止まった。
興味を惹かれたのは、そのふもとにある白屋(廃村)という文字だ。
廃村とか廃墟というのは、なぜだかわからないが興味を惹かれるもんである。
というわけで早速行ってきた。
169号線を南下し、川上村にある大滝ダムにかかる立派な白い橋(白屋橋)を渡ると、そこがもう白屋村跡地だ。
橋を渡ったところに看板が掲げてあった。
鹿よけゲートを自分で開け、展望台と書かれた左の坂へ。
あっというまに展望台に到着。
ここには小奇麗な建物とトイレがある。
そしてこの石垣群が、廃村となった白屋村の跡地である。
石段があり、敷地内を歩いてみた。
なんのことはない、ただの草ぼうぼうの空き地があるだけで、生活感が感じられるようなものはとくに無い。
坂の上から白屋村を見下ろす。
この村は、大滝ダムの建設により地滑りの被害を受け、全戸転出を余儀なくされて廃村となったらしい。
廃村跡にひっそりと咲く梅林。
昔は皆、この場所で花見をしていたのかもしれないな。
今となっては侘しさだけが残っている。
さて、次は白屋岳の登山口を目指す。
林道は舗装路からダート道となり、車の腹を擦りそうな厳しい道となるが、わりとすぐに登山口に着いた。
ここに車を置く。
植林帯を登ると、まもなく作業小屋に着く。
ここでルートを右にとる。
さらに登りが続く。
この山はおよそ2時間ほどで登ることが出来るが、標高差は700mほどあるので、けっこうタフなのだ。
やがて開けた大地に出る。
大平だ。
大平からの景色。
眼下には大滝ダムが見える。
ここからは、比較的緩やかな道となる。
途中に水場があり、凍っていた。
動物たちのヌタ場かもしれないな。
着きそうでなかなか着かないピークに、ようやく到着。
山頂からは、大所山、山上ヶ岳方面への展望が望める。
午前9時45分、ここで朝食とする。
しかし、こういう場所で食べるなら、焼きそばは選択すべきじゃないことを今日、思い知らされた。
一瞬で冷めてしまって、マズイのなんのって・・・
下りは往路をトレースする予定だったが、せっかくなのでここの分岐を右に取らず、そのまま真っ直ぐ尾根を下ることにした。
ところがこの尾根、なかなかの激下りだった。
角度は30度ほどはあるだろうか。
と思っていたら、さらに激下りに!
45度くらいはあるんじゃなかろうか?
ダブルストックで来てて良かった。
本当に良かった・・・
しかしその甲斐あって、すぐに林道まで降りてこれた。
登り2時間、下り1時間というところか。
帰りに津風呂湖温泉で汗を流して、帰路に着いた。
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