大川口からバリゴヤの頭に登る

まこっさん

2010年06月25日 11:44

昨日はバリゴヤの頭(1580m)に登ってきた。
初心者で技術も無いのに、そのくせ難しいところに行きたがるのが僕の最大の欠点である。
普通、バリゴヤの頭へは稲村ヶ岳のピークから行くのだが、登山地図では点線(=難路)となっている。
しかし今回僕が登ったのは、登山地図には点線さえも書かれていない大川口からのルートだ。

国道309号線沿いのスペースに車を置き、土手の斜面から取り付く。
一応、テープは貼ってあった。









初めてのバリゴヤの頭、しかも単独での登山なので、どんな難関が待ちかまえているのか想像も付かない。

ルート的には尾根を進むだけなので道に迷ったりすることは無いだろうが、自分が今どの位置にいるのかだけは正確に把握しておく必要がある。
とにかく2万5千分の1の地形図で、常に自分のいる位置をチェックしながら歩くようにした。

この日はガスっていて、ヤマはちょっと怖い雰囲気をかもし出している。
ビビる。








テープは所々にあるのだが、しばらく無い場所もある。
地形図を見て確認しながら進んでいくと・・・出た!行く手を阻むデカイ岩!

木の根が張り巡らされているので直登できないこともないが、単独で危険な橋は渡れません。
左の巻き道を行く。









その後もデカイ岩に行く手を阻まれては左に巻いていたのだが、ついに巻くことが出来ない岩壁が出現!







もしかしたら巻き道はあったのかもしれないが、見つけられなかった。
つまり、登るしかない。


・・・これを登るの?

1人で?

ロープも無しで?



いや、厳密に言えばロープはある。





コンビニで買った荷造りロープ(262円)が。




しかしこのヒモ ロープで、男気溢れる僕の体重を支えるのはあまりもデンジャラス。
最後の手段という場面以外では使いたくない。(そんな場面ヤだなー)

仕方が無いのでこの岩壁を伝って左の方へと歩を進め、少しでも上りやすい場所から登ることにした。(この岩壁を伝うのもけっこう怖かった。足元は狭いし、下は奈落の底だし。)

そしてなんとかこの岩壁を越えることは出来たが、梅雨時の今の時期は泥がぬかるんでいて、足を置いた斜面がボロボロと崩れてとてもコワい。
必死にキックステップしてつま先を斜面に食い込まそうとしても、置いた先から斜面が崩れるのでほとんで腕の力だけでよじ登った。






その後は特に危険な場所はなく、ヤブコギしながら尾根→コル→尾根→コル・・・と歩を進め、ついにバリゴヤの頭に到着!
登り始めて4時間くらいかかった。







で、この時に重大なことに気付く。



・・・どうやって帰ればいいの?


計画では大川口とバリゴヤの頭を往復する予定だったのだが、よく考えてみるとあんな危険なとこを下るなんて絶対ムリ!

それこそ、例のヒモ ロープのお世話になってしまう。
それだけは避けたい・・・。


で、結局稲村ヶ岳を経由して、稲村小屋からクロモジ尾を下山することにした。

バリゴヤの頭から稲村ヶ岳の道もヤブを掻き分けて進まないといけないのでけっこうハードだが、すでにアニマル化している僕にとっては何のことはない。



稲村ヶ岳展望台から弥山方面の景色。
この前の日曜日にパタ子と登った時はガスってて何も見えなかったが、この日は絶景だ。








ついでに大日山にも登った。
ピークは木が生い茂っていて展望はあまり良くない。

頂上は狭く、祠がある。
なんか人らしきモノが写真に写っているが、この時は僕以外誰もいなかったので気のせいだろう・・・。








下りのクロモジ尾への取り付き場所は、稲村小屋の親切な主人に教えてもらった。

途中、尾根が2つに分かれるところがあり、左の尾根に行かないといけないのに右の尾根を行ってしまった。
テープが無くなったのでおかしいと思い、磁石で確認したので間違いに気付いたが、ここは間違いやすいと思った。

まあ、尾根からは谷が目下に見えているので、斜面を下って谷沿いを行けば迷うことはないのだが。

というか、登山道は斜面をジグザグに下っているので、斜面を一気に谷まで下る方がよっぽど早かったかもしれない。


午後4時、無事に下山。
しかし、ここから車の置いてある場所まで距離にして約10kmもある。

計画性が足りないなあ・・・と思いながら延々2時間以上かけて歩いて戻った。

あと、折りたたみ自転車も欲しいなあ・・・。




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