七面山(西峰)から槍ノ尾ノ頭へ、虫と格闘しながら苦悶の登山

まこっさん

2010年08月06日 21:36

今日は雨が降る中、七面山(1624m)に登ってきたのだが・・・。
虫除けスプレーを持っていくのを忘れ、しかも半ズボンだったのでエライ目にあった。
ここが林道終点で、ここに車を置いて七面山登山口まで歩かないといけない。
以前は登山口まで車で行けたらしいが、今は入口が閉鎖されている。








ゲートの向こうは落石で岩がゴロゴロしている。
なるほど、これじゃあ通れないわな。

でも、この道が通れないせいで登山口まで40分も歩かないといけない。







ようやく登山口に到着。







実はここまで来るまでの40分間、ずっと数匹のアブにまとわりつかれた。
体に付くとすぐに刺されるので、タオルをぶん回しながら必死で追い払ったのだが、足から背中、顔と全身にまとわりつくので、本当にまいった。

ヤツらのせいで、登山口に着いた時にはかなり体力を消耗してしまい、先が思いやられた。
しかも登山口まで来てもアブは去らず、テンションは一気に下がり、今日はもう帰ろうかと思ったくらいだ。

でもせっかくここまで来たのだし、いけるとこまでいこうと思い直し、ようやく登山開始!





ヤセ尾根は木の根っこがビッシリ張り巡らされてて、しかも雨で濡れているのでよくすべる。
でも、アブのせいで先を急ぐもんだから、危ないし自分のペースが掴めない。






途中、アブのみならず、スズメバチにまでも追い回されながら、ゼエゼエ言いながら一気に七面山の西峰まで登った。
こんなに余裕が無く、苦痛な登山は初めてだ。








さて、ここから七面山のピークである東峰(1624m)までは往復で25分ほどである。
でも東峰からの展望はあまりよくないらしいし、第一この日はガスってて何も見えないだろうし、行くのはヤメた。

で、ザックを置いてここから西方面の槍ノ尾ノ頭(1556.4m)へと向かった。
途中にあるアケボノ平の笹原は美しく、やっと心が和んだ。







ちなみにこの日、僕はトレイルラン・シューズを履いていたので、濡れた笹原を歩くとシューズの中があっという間に水浸しになった。

歩く度に「ジュッポジュッポ」という音がして、気持ち悪いやら情けないやら・・・。
やっぱり登山はゴアのトレッキング・シューズが良いなあと改めて思った。




で、いよいよ槍ノ尾ノ頭に到着するという時に、また悪魔のスズメバチが!
しかも今度は3匹もいて、僕は完全にロック・オンされたらしく、執拗な攻撃を仕掛けてこられた。

あきらかに今までとは違う執拗な攻撃だったので、これは刺されると思い、「槍ノ尾ノ頭」の看板のある所まで行かずに引き返してしまった。

ああ、なんてこったい!

というワケで、「槍ノ尾ノ頭」付近の朽ち果てた小屋(十津川村が建てた雨量観測所跡らしい)を撮るのが精一杯だった。
タイマー仕掛けて記念撮影・・・なんてとても出来る状態ではなかったのよ・・・。







その後はザックの置いてある西峰まで逃げるように戻り、昼食も食べずに一気に下山した。
のんびり飯なんか食ってると、あっというまにヤツらに囲まれるのは目に見えているのである。

でも登山口に降りて林道終点まで戻る時もアブはあいかわらず襲ってきて、たまに背中などがチクッとした。

次の日は背中やら足やら10ヶ所30ヶ所くらいが赤くなってて痒かった。




帰りに寄ったヘリポート横の展望台にて。
ここからは弥山方面の名だたる山々が一望できる。

午後になって、やっと晴れてきた。







こっちが高野山方面の眺め。






明け方にはこのような雲海が見れるらしい。
今度、この場所に雲海だけ見に来ようかなと思った。






それにしても今回はせっかく七面山まで行ったのに、東峰のピークは踏んでいないわ、槍ノ尾ノ頭まで行けないわで、全く何しに行ったのかわからない。

とにかく虫たちにヤラれっぱなしの1日だった。




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