2012年05月17日
池木屋山から野江股ノ頭、点線ルート周遊コース
昨日は池木屋山まで行こうと思い、午前3時に起きて準備し、車を走らせた。
しかし自宅から目的地の宮の谷林道終点までは100km以上の距離があり、車の運転だけで疲れてしまった。
しかし自宅から目的地の宮の谷林道終点までは100km以上の距離があり、車の運転だけで疲れてしまった。
宮の谷林道終点から登山道に入ると、そこには鬱蒼と覆う樹木の世界が広がっていた。

確かにこの景観は目が覚めるほど美しい・・・。
しかしこの日は気分があまり乗らずテンションも低くて、「大滝まで行ってマッタリして帰るのも有りかなー・・・」
などとあらぬことが頭をよぎる始末。
これも朝が早くて眠い上に、長時間車の運転をしたせいか?
美しい水の流れと、苔むす岩。
この美しい景色が見れただけでも、ここまで来た甲斐はあったんじゃないか?などと自問するワタクシ。

この季節は渓谷を一段と魅力的にしている。
それでもまだこの時点では「池小屋山まで行くの、面倒くさいなあ・・・」などと思っていた。
野生動物でも見れば少しはテンションも上がって気分も盛り上がるかなーなどと考えながら歩いていたら・・・。
いた。

これはニホンカモシカだな。
近づいても逃げないぞ。
特別天然記念物を拝むことが出来て、少しテンションが上がってきた。

渓谷の絶壁に架かる遊歩道。

そして、落差60mはあろうかという高滝に到着。
こんな高い滝を巻くのかと思うと、テンションは再びダウン。
しばらくの間、山下清のようにおにぎりを食べながらどうするか考えていたのだが、せっかくここまで来たのだから、
池木屋山までは登ることを決心する。

高滝にかかる虹。
この巻き道は過去に不幸な事故も起きているので慎重に歩く。

最近では苔を自宅で栽培し、それを見て癒されるという人が多いらしいが、どうせならこういう場所に
来る方が絶対癒されると思うぞ。

ドッサリ滝。
河原に下りてちょっち休憩。

ダラダラと長い尾根筋をゆっくり登り、池木屋山の山頂に到着。
林道終点からおよそ4時間30分かかった。
ゆったりしたペースだ。

この頃には気分もだいぶ良くなっており、当初予定していた東尾根ルートを行くことにした。
この尾根筋は本当に気持ちが良い。

台高らしい尾根筋である。
東に向かって伸びる尾根をひたすら歩く。

大台ヶ原方面の景観。良い景色だ。

ちなみにこの辺はテープがほとんど無く、地形図が読めないと迷ってしまう可能性がある。
僕はこの日、スマートフォンの無料アプリ「地図ロイド」があれば安心、とタカをくくっていたのだが・・・。
この「地図ロイド」の使い方をロクに勉強してなかったおかげで、あやうく道迷い遭難するところだった。
スマートフォンのGPS機能は電波の届かない山間部でも正確に自分のいる位置を表示してくれるのだが、
肝心の地形図は電波の届かない場所では表示されないのだ。
つまり、真っ白い画面上に自分のいる位置が表示されるだけで、これでは何の役にも立たない。
後で調べてみると、電波が届く場所であらかじめ自分の行く山域をキャッシュ(つまり自分のスマホに保存)
しておく前準備が必要ということらしい。
そのことを知らなかった僕は、頼りにしていた「地図ロイド」を使うことが出来ずに、野江股ノ頭方面に
曲がる道を間違えてしまう。
しばらく進んだ後に、踏み跡がまったく無いのでおかしいと思って引き返したはしたものの、
これでは先が思いやられる。
本当はこの日、野江股ノ頭の手前から廃道を通って宮の谷林道終点まで戻るつもりだったのだが、
こんな調子じゃあ下手すれば道迷い遭難しかねない。
そう思った僕はここで予定を変更し、野江股ノ頭から江馬小屋林道に下ることにした。
このルートなら一応登山地図上に点線ながらもルートは付いているし、少なくとも廃道よりは
しっかりした道になっているはずだからだ。
野江股ノ頭方面に曲がる不安定な案内テープ見っけ。
この辺りは尾根が広くて迷いやすいのよ。

そして、野江股ノ頭に行くまでの途中でも少し迷ってしまった。
この辺りは岩稜を巻く急峻な登りとなっており、道に迷ってウロウロしてしまうと、それだけで体力を
消耗してバテてしまう。
幸い、そのややこしい急峻な岩稜地帯に奇跡的に人がいたので(何かの調査をしていると言っていた)、
その人に現在位置を聞いて確認し、先に進んだ。
けっこう危険な岩稜を登り切ったあと、緩やかな尾根筋を進んで無事、野江股ノ頭に到着。
いやー、運が良かった。だってこんなとこ、ふつう人なんかいないって。

そしてここへきて、スマホの電波が圏内に!
この先の江馬小屋林道への分岐も迷いやすい場所だったのだが、「地図ロイド」のおかげで迷わずに済んだ。
本当にラッキーである。
午後3時半、ナンノキ平に到着。
なんとか日没前に下山できる目途が立ち、ホッとした。

ここからはテープがしっかりと付いており、午後5時15分、無事下山。
しかし最後の試練が・・・。
向こう岸に渡る橋が決壊してて、渡れない・・・。
そして辺りには、強烈な魚の腐乱臭が漂っていた。

それでも何とか川を渡って林道を進んでいると、今度は林道の一部が決壊していた。
この林道は、今は通行止めとなっていた。

そして、車の置いてある宮の谷林道終点まで、1時間近くかけて歩いて戻るのであった。
かなりのロングコースでいろいろと反省点の残る山行だったけど、美しい渓谷と爽やかな尾根歩きを
両方楽しめる良いコースだった。
確かにこの景観は目が覚めるほど美しい・・・。
しかしこの日は気分があまり乗らずテンションも低くて、「大滝まで行ってマッタリして帰るのも有りかなー・・・」
などとあらぬことが頭をよぎる始末。
これも朝が早くて眠い上に、長時間車の運転をしたせいか?
美しい水の流れと、苔むす岩。
この美しい景色が見れただけでも、ここまで来た甲斐はあったんじゃないか?などと自問するワタクシ。
この季節は渓谷を一段と魅力的にしている。
それでもまだこの時点では「池小屋山まで行くの、面倒くさいなあ・・・」などと思っていた。
野生動物でも見れば少しはテンションも上がって気分も盛り上がるかなーなどと考えながら歩いていたら・・・。
いた。

これはニホンカモシカだな。
近づいても逃げないぞ。
特別天然記念物を拝むことが出来て、少しテンションが上がってきた。

渓谷の絶壁に架かる遊歩道。
そして、落差60mはあろうかという高滝に到着。
こんな高い滝を巻くのかと思うと、テンションは再びダウン。
しばらくの間、山下清のようにおにぎりを食べながらどうするか考えていたのだが、せっかくここまで来たのだから、
池木屋山までは登ることを決心する。
高滝にかかる虹。
この巻き道は過去に不幸な事故も起きているので慎重に歩く。

最近では苔を自宅で栽培し、それを見て癒されるという人が多いらしいが、どうせならこういう場所に
来る方が絶対癒されると思うぞ。

ドッサリ滝。
河原に下りてちょっち休憩。

ダラダラと長い尾根筋をゆっくり登り、池木屋山の山頂に到着。
林道終点からおよそ4時間30分かかった。
ゆったりしたペースだ。

この頃には気分もだいぶ良くなっており、当初予定していた東尾根ルートを行くことにした。
この尾根筋は本当に気持ちが良い。

台高らしい尾根筋である。
東に向かって伸びる尾根をひたすら歩く。
大台ヶ原方面の景観。良い景色だ。
ちなみにこの辺はテープがほとんど無く、地形図が読めないと迷ってしまう可能性がある。
僕はこの日、スマートフォンの無料アプリ「地図ロイド」があれば安心、とタカをくくっていたのだが・・・。
この「地図ロイド」の使い方をロクに勉強してなかったおかげで、あやうく道迷い遭難するところだった。
スマートフォンのGPS機能は電波の届かない山間部でも正確に自分のいる位置を表示してくれるのだが、
肝心の地形図は電波の届かない場所では表示されないのだ。
つまり、真っ白い画面上に自分のいる位置が表示されるだけで、これでは何の役にも立たない。
後で調べてみると、電波が届く場所であらかじめ自分の行く山域をキャッシュ(つまり自分のスマホに保存)
しておく前準備が必要ということらしい。
そのことを知らなかった僕は、頼りにしていた「地図ロイド」を使うことが出来ずに、野江股ノ頭方面に
曲がる道を間違えてしまう。
しばらく進んだ後に、踏み跡がまったく無いのでおかしいと思って引き返したはしたものの、
これでは先が思いやられる。
本当はこの日、野江股ノ頭の手前から廃道を通って宮の谷林道終点まで戻るつもりだったのだが、
こんな調子じゃあ下手すれば道迷い遭難しかねない。
そう思った僕はここで予定を変更し、野江股ノ頭から江馬小屋林道に下ることにした。
このルートなら一応登山地図上に点線ながらもルートは付いているし、少なくとも廃道よりは
しっかりした道になっているはずだからだ。
野江股ノ頭方面に曲がる不安定な案内テープ見っけ。
この辺りは尾根が広くて迷いやすいのよ。

そして、野江股ノ頭に行くまでの途中でも少し迷ってしまった。
この辺りは岩稜を巻く急峻な登りとなっており、道に迷ってウロウロしてしまうと、それだけで体力を
消耗してバテてしまう。
幸い、そのややこしい急峻な岩稜地帯に奇跡的に人がいたので(何かの調査をしていると言っていた)、
その人に現在位置を聞いて確認し、先に進んだ。
けっこう危険な岩稜を登り切ったあと、緩やかな尾根筋を進んで無事、野江股ノ頭に到着。
いやー、運が良かった。だってこんなとこ、ふつう人なんかいないって。

そしてここへきて、スマホの電波が圏内に!
この先の江馬小屋林道への分岐も迷いやすい場所だったのだが、「地図ロイド」のおかげで迷わずに済んだ。
本当にラッキーである。
午後3時半、ナンノキ平に到着。
なんとか日没前に下山できる目途が立ち、ホッとした。

ここからはテープがしっかりと付いており、午後5時15分、無事下山。
しかし最後の試練が・・・。
向こう岸に渡る橋が決壊してて、渡れない・・・。
そして辺りには、強烈な魚の腐乱臭が漂っていた。

それでも何とか川を渡って林道を進んでいると、今度は林道の一部が決壊していた。
この林道は、今は通行止めとなっていた。

そして、車の置いてある宮の谷林道終点まで、1時間近くかけて歩いて戻るのであった。
かなりのロングコースでいろいろと反省点の残る山行だったけど、美しい渓谷と爽やかな尾根歩きを
両方楽しめる良いコースだった。
Posted by まこっさん at 14:05│Comments(2)
│台高山脈
この記事へのコメント
池木屋山、行きたいんですよ。高滝までしか行ったことありません。
真っ白い画面に自分の居場所・・・ちょっと笑いましたが、笑いごとではないですね。強運でよかったですね。
やっぱりスマホがいいですね。まだ普通の携帯電話を使ってます。
真っ白い画面に自分の居場所・・・ちょっと笑いましたが、笑いごとではないですね。強運でよかったですね。
やっぱりスマホがいいですね。まだ普通の携帯電話を使ってます。
Posted by RIKO at 2012年05月20日 19:54
RIKOさん、こんにちは。
池木屋山、遠いですからねー。
僕は今回で二度目なんですが、毎回山頂近くの池を見に行くのを忘れちゃいます。
スマホ、今回やっと使い方をマスターしたので、もう無敵です。たぶん・・・。
池木屋山、遠いですからねー。
僕は今回で二度目なんですが、毎回山頂近くの池を見に行くのを忘れちゃいます。
スマホ、今回やっと使い方をマスターしたので、もう無敵です。たぶん・・・。
Posted by まこっさん at 2012年05月20日 20:11