大阪クライマー

最近忙しくてヤマに行ってないので、久しぶりに靴の紹介でもしてみよう。
バスクのイーサーテックSSである。

SSというのは「ソフト・シェル」の略で、アッパー素材は薄い布製である。
これにより軽量化と撥水性を持たせ、あと、アッパーからの砂入りを防ぐ構造となっている。








この靴の最大の特徴、BOAシステム。

モンベルのマリポサ・シリーズでも使われているBOAシステムは、ダイヤルを回すだけでワイヤーが締まり、ダイヤルを引っ張るとワイヤーが緩む構造になっている。
しかも均等に締まるので、ウマい具合に足をホールドしてくれるぞ。

実はこないだ、このワイヤーが切れてしまい、モンベルで買った修理キットで直したばかり。
ヤマで突然このワイヤーが切れたらヤバイと思うかもしれないが、このイーサーテックに関して言えば、そんなに問題はない。
というのはこのクツ、ワイヤーを緩めてもそんなにガバガバにタンが開かない造りになっているからだ。

一方、モンベルのマリポサシリーズはワイヤーが切れたらガバっとタンが開くので、マリポサ履いてヤマに行くならリペアセットを常備しといた方がいいだろうな。









あとこのクツ、ナマイキにも足首側、つま先側どちらを強く締めるかの調整も出来たりする。
より強く締めたい方のワイヤーを引っ張って反対側のフックに引っ掛ければ、その部分が強く締まる構造になっているのだ。
これはモンベルも同じだけど。








このイーサーテックはトレイルラン・シューズなので、ソールパターンは深くて滑りにくい。
ライト＆ファストの登山にピッタリだ。








見た目も普段履きに十分使えるデザインだし、街とヤマ両方で使えるからいいね。

ただこのイーサーテックSSは、もう日本にはほとんど在庫が無いので入手するのは難しい。
SSじゃないモノは比較的簡単に入手できるみたいだけど、ちょっとデザインが派手になるんよね。







ただ、バスクはアメリカのメーカーなので、やっぱりちょっと造りが雑ではある。
僕のイーサーテックも買ってすぐにホツレが発生し、アロンアルファで固めて応急処置をした。

それに左右で、縫製の寸法が目で見てすぐわかるほど違うし、変なヒネリも発生している。
普通なら即返品！となるところだが、貴重な品なので我慢して履いてるけど。

でも、一度BOAシステムのクツを履くと、便利すぎて他のクツが履けなくなるんよね。

ちなみにこのイーサーちゃんを履き潰したら、次はモンベルのマリポサを買おうと思ってる。
３月にマイチェンして発売されるみたいだから、楽しみだ。

期待してるよ、モンベルちゃん。